定期検診ってなぜ必要なの?
「歯医者は痛くなってから行くところ」というイメージがある方も多いのではないでしょうか?
虫歯や歯周病は、生活習慣病の一つです。
お口の中の病気は自覚症状がないまま進行するため、症状が出た時には神経を抜かなければならなかったり、抜歯をしなければならないほど虫歯や歯周病が進んでしまっていることも少なくありません。
そのようにならないためにご自身でのセルフケアに加え、歯医者で定期検診、クリーニングがとても重要となります!
歯のプロが定期的に問題点を早期発見し、また適切な処置や予防をすることで、虫歯や歯周病リスクを低い状態に導けるでしょう。
では、そもそも歯医者での定期検診ではどのようなこと行なっているのでしょうか。
◎歯周病検査
専用の器具で歯周ポケット検査をします。
歯周ポケットの深さは歯周病の進行の目安にもなるため、とても重要な検査です。
他にも歯の動揺度の測定、歯茎の状態や出血の有無を確認します。
これらの数値の結果をもとに歯周病の有無や進行度を診断し、早期発見による適切な処置を行います。
◎ブラッシング指導
口腔状況や歯並びなどで歯磨きの仕方は人それぞれ違います。磨き残しや日々の歯磨きの状況を確認し、患者様一人一人に合った歯ブラシやフロスの使用方法を含めてお伝えします。
ご自宅で適切なセルフケアを行なっていただくことで、より高い予防効果が期待できます。
◎歯石除去、歯のクリーニング
歯石は虫歯、歯周病、口臭などの原因となります。丁寧な歯磨きを心掛けていても、自分で全てのプラークを除去することはできず、深部に残ったプラークは2日ほどで石灰化し歯石となってしまいます。歯石は歯ブラシでは取れません。そのため歯医者で歯ブラシでは落としきれない歯石や着色を専用の器具やペーストを使って細菌を除去することで、虫歯や歯周病を予防します。
◎虫歯のチェック
お口の環境は常に変化しています。3ヶ月前には問題なかった歯でも、その後の生活習慣の変化や体調によって新しく虫歯ができることがあります。歯と歯の間など直接見えないところにも虫歯はできやすく、初期段階の小さな虫歯は痛みを伴わないことが多いので定期検診でしっかりと確認します。
近年、日本でも欧米などの歯科医療先進国のように虫歯や歯周病の予防のために定期検診に通う方が増加傾向にありますが、まだまだ大きな差があります。
定期検診の受診率が80%を超えるスウェーデンやアメリカでは80歳の方々の平均残存歯数(残っている歯の平均本数)が、スウェーデンが20本、アメリカが17本となっています。
一方で、日本は定期検診の受診率が2%、残存歯数は8本となっており、定期検診の受診率と平均残存歯数が相関関係にあることが分かります。
一般的に、歯医者の定期検診は3ヶ月に1回程度が望ましいとされています。個人差はありますが、虫歯や歯周病のリスクが高い場合は1〜2ヶ月に1回、逆にリスクが低く状態が良い方は6ヶ月に1回の定期検診でも問題ない方もいらっしゃいます。
症状がないのに定期的に歯医者に行くのは面倒と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、定期検診で予防し、早期発見する方が治療回数や時間、費用を減らすことに繋がります。
歯とお口の健康を保ち、この先も長い間ご自身の歯で食事を楽しめるよう、定期検診の受診をお勧めします。
田町芝浦おだなか歯科クリニックでは随時定期検診のご予約受付ておりますので、Webまたはお電話にてご予約ください。


